見せ鍋

掲載日:2013.11.11

先日、女子会に参加しました。場所はこぢんまりとしたイタリアンレストラン。ほぼ貸し切り状態で、他のお客様にご迷惑をかけることなく、秋の一夜を満喫しました。

なめらかなワインをぐいぐい頂き、たっぷり旬のお野菜や、香ばしいお肉やピザやドルチェを頂き、きゃあきゃあと、あんなことやこんなことを話し合いました。

あ~楽しかったね、とお腹も心も満たされて、お店を出ようとした時、入り口の脇に、大きなお鍋が積まれているのに気がつきました。

一抱えもありそうなアルミの大鍋がいくつか、重ねて置いてあります。プロ仕様の機能的な形と、きれいに磨かれた肌がいい感じ。フタを裏返して、その上に次の鍋を載せる方式で何段か積まれています。

わあい、と鍋好きの私。一番上の片手鍋を持ち上げようとすると、ずしりと重い。フタを開けてみると、塩の大袋が入っておりました。重いはずです。みんなで大笑いしながら、お店を出ました。

後日、あの鍋は何だったのかな、と思い返しました。美味しいお料理になごんだ私たちには「楽しいインテリアの仕掛け」と思えたのですが、実は「見せる収納」だったのかも。

家庭だけでなく、お店のキッチンでも大鍋や粉もののストックはかさばるはずです。狭いキッチンに悩むシェフの苦肉の策だったかもしれませんが、わざとらしくなくて素敵でした。

厨房の壁に磨きこんだ鍋がかかっているのも大好きですが、当面使わない鍋なら、こんな風にストックものの容器にするのも悪くありません。二重の見せる収納?