夏至の太陽

掲載日:2010.06.10

青葉が日々濃くなっていくこの季節、我が家では窓際に置いている植物が急に弱ることが時々あります。
なぜ今頃になって?冬の間も元気だったのに、ここで力尽きたのか、ふびんな。
いつも不思議に思っていましたが、ふと考えました。

その窓は南向きなので冬の間も晴れた日は一日中、弱いながらも直射日光が射しています。春になって太陽が高くなってくると、光は奥までは届かなくなり、今ではその窓からは直射日光は入りません。
この場所は夏至に近い今頃は、意外と太陽があたっていないのかも、と。

太陽が空の最も高いところを通り、昼間の時間も長いのが夏至の日。今年は6月21日です。
北海道では、太陽は真東よりも北側から昇り、真西より北側に沈みます。一番高い位置にくるお昼頃には、見上げた角度(太陽高度)は70.4度(札幌)にもなります。

朝夕の影は北側ではなく南側に出ています。
いつも陰になっている建物の北側の外壁に夕日があたっていたり、家の中では北向きの窓から朝日や夕日が差し込んでくる珍しいシーンも見られます。

植物だけではなく、人間も太陽に依存した生き物らしいです。
「起床した時に朝日を浴びると健康にいい」というのは、明るい光にあたると体内時計が正しくリセットされるからだそう。

では、寝室やダイニングで、窓が南や西向きのおうちはNGなのでしょうか?
さいわい人間は植物と違って動きまわっていますし、たいていは無意識に日のあたる場所に寄っていくので「枯れて」しまうことはないようです。

でも、夏至の季節は昼が長いのでつい活動し過ぎてしまったり、寝不足になったり、体調を崩しがち。
生命力溢れる季節のはずなのに何だか体が重いという時には、規則正しく起床して朝日を浴びてみてはいかがでしょうか。