IHヒーターでルバーブジャム

掲載日:2011.07.25

「ルバーブがそろそろ終わるから来ない?」 と友人に誘われました。

ルバーブは大きな葉と太い茎の、ちょっとフキに似た植物です。
育てるのは難しくなくてよく増える、とのこと。シベリア原産だそうで、北海道の気候に合うのでしょうか。食べるのは茎の部分。
とても酸っぱいのですが、ジャムにするとそれが美味しいのです。

採ってそのまま、友人宅のキッチンでジャムにしました。どっさりなので、じかにシンクに入れてタワシでごしごし。もう一人は隣で刻み始めます。ホウロウの大鍋ふたつが一杯になりました。
全体に砂糖をまぶして、しばらく放置。二人でお茶などいただきます。

1時間ほどたつと、刻んだルバーブから水分が出てくるので、火にかけます。じつは、友人はキッチンをIHヒーターにリフォームしたばかりなので、正確に言えば「火はない」ですが。
IHヒーターで初めてジャムを作ろう、というのが今日のテーマのひとつなのです。

初挑戦につきまずは慎重に。中の弱あたりの温度で加熱を開始。
時々、木べらでかきまぜながら「煮えてる?」「焦げてない?」とお互いに判断をゆだね合います。見慣れたガスでの煮え方に比べると、いまいち静かで判然としません。「ん~?」と言い合っているうちに、タイマーをセットした10分が過ぎました。

ルバーブのジャムは、あまり煮え過ぎず、茎の形や繊維の感じが残っているくらいのほうが、私は好き。味見をして少し砂糖を足し、レモンを絞ってさらに10数分加熱。焦げついて大変かも、と心配でしたが案外あっさり終了。

鍋を一杯にしてジャムを煮るのは、かなり無謀な冒険です。上下の温度差ができて、底の部分が焦げやすいのです。でも、IHヒーターの安定した弱めの温度がよかったのでしょうか。焦げかけた数片を取り除いただけで、無事にふた鍋びっしり、酸味のしっかりした薄緑色のジャムが完成しました。

びん詰めされ、フタを下に逆さまにキッチンカウンターに並んだジャムたちはわくわくする可愛らしさ。今週末、友人宅のバーベキューパーティのミニショップに出して、売り上げを「東日本大震災義援金」にする予定です。