「見せベジ」のすすめ

掲載日:2011.10.14

実りの秋、家の菜園や頂き物の野菜を眺めては、豊かな気分に浸ります。それぞれの野菜が力いっぱい実った形と色は、なんて可愛いのでしょう。

畑の収穫物が来てしまうと、冷蔵庫の野菜室はすぐ一杯です。常温保存できるおいもやかぼちゃなどはダンボール箱ごと、涼しく日が当たらない場所へ。しまいきれない分の一部は、とりあえず室内でインテリアになって待機してもらうのはどうでしょう。

〈ガラスの水差しに葉もの〉
スイスチャードは流行のおしゃれ野菜。柔らかな葉と茎の鮮やかなピンク色を近くで見ていたかったので、数本コップに差してみました。斬新でモダンな風情が。
細いセロリやほうれん草、シソや春菊など花が咲いてしまったものもきれいです。

〈キッチンの野菜かご〉
いつも使うタマネギやおいもなどは、手元のバスケットに出しておくと便利。おいもについた土などが落ちる時は、くしゃっとさせた新聞紙やチェックのナプキンを敷くとカントリーな演出に。
今夜の野菜も早めに出しておけて、使い忘れ防止になります。

〈盛りベジ〉
鉢や大皿、花器などにお花ではなく、野菜や果物をアレンジしてみましょう。室内のアクセントになるように、色の効果と形のインパクトが優先です。カラフルなかぼちゃを積み上げたり、ガラスの鉢にミニトマトをびっしり入れてみたり。使いにくかった大きな器を生かす意外なチャンスになるかもしれません。

〈吊るす〉
ニンニクやトウガラシの乾燥や保存には、針金を通す方法も試してみて下さい。垂らしても水平に張っても面白いし、輪にすると風変わりな実用リースに。緑色のビニールで被覆されたカッター付きの園芸用の針金が便利ですが、ピアノ線を使うと緊張感のある形を作ることもできます。

もちろん室内の野菜は、インテリアに終わらせることなく、早め撤収。冷蔵庫組よりも先に、美味しいうちにいただきましょう。野菜に二重に感謝。