木の家の効用

掲載日:2013.09.12

先日ある講演会で、目からウロコのお話を聞きました。

それは「木のいいところ」についてです。弊社に関心を持って頂いている方々には、何を今さら?と思われることでしょう。省エネで健康的で優しい風合いで気持ちがよくて。それに、環境にもいいんじゃないの?

天然素材だから環境によいというイメージは、少々あいまいだなあと、思ってはいたのですが。ずばりと、木材の環境に貢献する使命のひとつは「炭素を固定すること」というお話に、あっと思いました。

現在、自然や人間社会にとって重大な脅威である地球温暖化を緩和するために、二酸化炭素 CO2の排出を抑える色々な努力がされています。CO2 の排出が温暖化の大きな原因と考えられているからです。

ところで、CO2は温室効果ガスとして働くところが問題であって、その成分である炭素は別に悪者なのではありません。私たちの体だって炭素などから出来ていますし、きらきらのダイヤモンドも炭素です。

ありよう次第で有害になったり、役に立ったり、素敵になったり。

そして、木材は大量の炭素を害のない形に、むしろ有益な固体として存在させた物質ということになるでしょうか。ならば、地球上の炭素の量は決まっているので、木材として存在していてもらえば、CO2になる炭素は減るはずです。

最終的に木材が焼却されて、CO2を出すことがあるかもしれませんが、その将来が遠いほど、固定効果は大きくなります。

木材はそこにあるだけで、CO2の排出を抑えるのと同じ効果があります。木材には色々な用途がありますが、長く木材を存在させられる「木の家」は、地球温暖化を救う方法のひとつでもある、と思いました。

木の家はただ存在するだけで、地球環境の役に立ちます。より長く存在すると、さらに役に立ちます。1軒の木の家をより長く使うために、どうぞ愛着のわくいいおうちを立てて下さい。地球のためです。