ピザ窯計画 3./煙突をつけた

掲載日:2017.10.10

レンガを積んだだけのピザ窯は、1日であっさりと完成しました。モルタルやコンクリートで固めていない気軽さです。

早速、焼いてみたいではありませんか!生地は朝から仕込んであります。薪を詰め込んで火をつけると、くすぶりながら燃え始めました。

排気のために1カ所だけ後ろの壁の部分に、開口部を作ってありますが、目地のないレンガのすき間からも煙がもれます。薪の香りのするピザになるね、とご機嫌な私。

しかし、なかなかレンガが温まりません。外側は平気で手でさわれるくらい。待ちきれず、内部は熱いんじゃない?と適当なところでピザ投入。

どきどきしながら見守りますが、煙のいぶる中で、反応の薄い生地。チーズもなかなか溶けてきません。

ネットで得た知識によると、正しいナポリピザは2分足らずで焼き上がらなくていけないそうです。(本ピザは窯の中に入れる騒ぎだけで、2分はとっくに過ぎていましたが!^^)

不安な気持ちで見守り続けましたが、20分を過ぎ、断念。一応、食べてみますが固い!生地が焦げて岩のよう。これしか食事の用意がないので、焦げたへりを残して中心部を食べますが、まだらに生焼けです。高揚していた気分は一気にしぼみ、不機嫌に口を動かす家族たち。

窯の内部の温度が上がらないのです。その後、薪が悪いかと我が家で最高級の「買った薪」を奮発したり、薪ではなく炭にしてみたり。入り口が開き過ぎなので冷えるのかも、と焚口を垂壁状にしてみたりで、今年の夏は過ぎました。

最初の固ピザよりはましになったものの、期待していた香り高くもっちりしたピザからは、ほど遠い出来。

窯のレンガに充分に熱が蓄えられて、そこから熱が輻射されるのが理想的なピザ窯だと言うのですが、そもそも薪がよく燃えていないようでした。

ある日、煙突をつけようと夫が言い出しました。窯の屋根にあたる部分の大型レンガに穴をあけ、ステンレスの煙筒が取り付けられました。

そして、煙突から煙があがり、かつてない勢いで薪が燃えました。1時間ほど焚き続けると内部は300度を越え、あわてて作った生地を放りこむと、なんと4分程度でピザらしいピザが!!

その後、煙突の高さや取付けの微調整を繰り返し、ようやく安定してピザが焼けるようになってきたところです。本格ピザの窯の温度は400度以上らしいですが、我が家は窯本体も大きくはないし、お店のように火を焚き続けるわけでもないので、この当たりが限界かも。

初心に戻って、ピザ窯の設置場所で考慮すべきは、周辺の火の用心だけだなあ、と思いました。