秘密の宝物発掘

掲載日:2017.11.27

何十年も昔、私が子供の頃の思い出です。(昭和の中頃!^^)

道内の小さな町で、住んでいたのは木造平屋の小さな社宅が並んだところです。まわりは畑や自然がほどよく残り、同年代の子供たちも多く、楽しく遊ぶことができました。

社宅に囲まれたスペースには、井戸を埋めた跡がありました。その町では水道が引かれたばかりで、それまで共同の井戸から社宅各戸に給水していたらしいのです。

その井戸の跡は、地面に畳3帖ほどの広さにコンクリートが打たれ、丸く土の部分がありました。丸いのが井戸だったのでしょうか。

コンクリートの部分も土の部分もたいらに埋められていて、落ちたりする危険もなく、何かとちょうどいい遊び場所でした。ままごとも花火も缶蹴りの鬼の場所にも。

その中に「宝の発掘」という遊びがありました。しゃがみ込んで、落ちている木切れなどで、コンクリートの周囲や丸い土の部分をほじくるという、子供としては地味な遊びですが。そこからは、妙にきれいな石が出てくるのが不思議でした。

他の場所では見かけないような、すべすべした石や半透明の石。見つけた子は宝物にして、時々見せ合ったり、見せびらかしたり。羨ましく思った子はまた熱心にほじくるのでした。

ある時、その発掘中に金色に輝く五円玉を掘り当てた子がいました。そこは、いよいよ宝の隠し場となってほじくり返され、穴だらけになって大人に叱られました。

今考えれば、その頃はコンクリートの下の地盤を作ったり、井戸を埋めるのに、川の砂利や砂を入れていたので、たまたま特に美しい石が多く入っていたのでしょう。そういえば、川原できれいな石を拾うのも楽しい遊びでした。

五円玉は謎です。作業員のポケットから落ちたまま、埋蔵されていたのでしょうか。