一人一個の栗ご飯

掲載日:2019.10.11

我が家の物置の脇に、栗の木があります。特に手入れもしていないのに、律義に毎年実をつけます。

秋が深まると、そのあたりから時々、コツンという小さな音が聞こえるようになります。木の上で開いたイガから、熟した栗の実がぱらっと落ちて地面にあたる音です。

いそいそと見に行くと、秋の光の中で茶色く輝く新しい実を拾うことができます。手にいっぱい拾って幸せ。今日は、栗ご飯にしよう!

栗ご飯は、何だかご馳走です。でも殻をむくのが面倒、と思う方が多いと思いますが。私のコツは「一人あたり一個から〜」です。5人でも5個。出来そうではありませんか?お茶碗に盛ったご飯のてっぺんで輝く栗は、なまじ栗いっぱいより有り難く見えるかも。

拾ってきた栗の中から、なるべく大きくて美味しそうなのを選びます。小さ過ぎると、むきにくいし。一人あたり一個ですが、虫が入っているかもしれないので、保険にいくつか余分に。

水に浸けておくと、外側の鬼皮が少し柔らかくなりむきやすくなります。ぬるま湯、あるいは熱湯につけると、さらにむきやすくはなりますが、残すと傷みやすくなります。

時間のゆとりがあれば、栗は早めにむいておきます。そうもいかず、夕方になってしまったら仕方がない。お米を洗ってからむきましょう。一人あたり一個ですから。

栗の実は、イガの中に3個セットで入っています。ご存知のように、頭がとんがっていて、お尻にはざらざらで白っぽい部分があります。両側の2個は側面の片側がまるく、反対の面が平です。
真ん中の子は、側面の両側が平です。ぎゅうぎゅうに詰まっていたのですね、3兄弟。

私のむき方は。まな板の上に栗の頭を左に、平らな側面を下にして置き、お尻を包丁で切ります。下側の鬼皮を切り離さないような加減で、包丁で底と皮を押さえつけるようにしながら左手で実を起こすと、下の皮が底につながって取れてきます。

そこを出発点に、底のまわりの切口の皮を少しずつ、頭に向かって縦にむいていくと、固い鬼皮をむくことができます。

鬼皮をむいた実は、水に入れていきます。鬼皮の下には渋皮があり、水に入れると少しむきやすくなるのです。包丁でむきますが、あまり神経質にむくこともありません。調理する人の美意識にもよるかとは思いますが、秋の野趣かと。渋皮をむいた栗は、水に浸けて渋抜きをします。

洗ったお米に栗を入れ、炊飯器で炊きます。私は、少々の塩と薄口醤油と酒。ぱりっと炊けたお米が、栗の香りと甘みを引き立てます。

むいた栗と、調味料をお米に入れて炊くだけの栗ご飯。「一人あたり一個から〜」ならできますよ。栗ご飯とキノコいっぱいの豚汁、なんてどうでしょう。