鍋あらいモノ

掲載日:2012.06.11

大阪人はカレーの翌日、残りをカレーうどんにするのが定番だそうです。私は北海道生まれですが、じつは以前からそうしていました。2日目の味が馴染んだカレーも好きなので、うどんは3日目にになることもあります。

カレーが鍋に、最後に少しだけ残ったような時に作ります。カレーの残りは鍋のまわりにこびりついたところと一緒にお湯でのばし、めんつゆなどで味を整えます。とろみが足りなければ水でといた片栗粉で調節します。ネギや七味を足すとリフレッシュします。残り物料理ではありますが、目先が変わっていい感じです。

カレーを作った鍋で、そのまま作るのがポイントです。どろどろでやっかいなカレーの鍋があっさり洗いやすくなります。

もうひとつよく作る鍋洗い料理が「煮魚の汁で炊いたおから」。煮付けた後に残った汁は、酒や調味料を惜しみなく投入して濃く煮詰まり、魚のダシも加わって香ばしい香りも。捨てたり、流すなんてもったいない。

お湯を注いで鍋洗い。別の鍋で、おからとありあわせの肉や野菜を炒めたところに加え、炊いていきます。なりゆきなので味が濃くなり過ぎないように加減して下さい。びっくりするようないいお味にす。

手間ひまかけた料理は、最後のひとかけらまで無駄なくいただき。鍋洗いの仕事を減らし。水と給湯器のエネルギーを節約し。洗剤による環境汚染を減らし。ゴミを減らし。下水処理場の負荷も減らし。ささやかですが、なんとエコ効果のあることか?もちろんただのケチとも言えますが。