忘れない方法

掲載日:2013.03.11

忙しさ、あるいは年のせいか、最近めっきりモノ忘れが多く、不便この上ありません。

メモ帳に書いたり、フセンを貼ったり、パソコンやスマホに入れたり努力はしますが。どこにメモしたか?どこに貼ったか?そのうち、メモしたことすら忘れたり。同じ内容のメモを複数発見した時のショックといったら。私、もうダメかも。

大きなフセンに変えたり、貼る場所を限定してみたりもしますが、すぐ見慣れるし見落とすし。何より、フセンだらけのインテリアも、いかがなものか?忘れても何とかなっているなら、それらは結局「忘れてもよいコト」なのかもしれません。

でも「絶対、忘れてはいけないコト」を忘れないためには、どうすればよいのでしょう。

自分が信頼できないからには、人にお願いするしかありません。「コレコレを私が忘れてたら教えてね」。完全なあてにはならないかもしれませんが、自分の記憶力だけに頼るよりはマシというものです。

お願いした人の信頼度を向上させるには、その件についての理解や共感度を高めておくことです。「私とあなたの」忘れてはいけないこと、というレベルです。

残念ですが、内容が共感できてシンプルなこと限定になります。自分勝手だったり、押しつけがましかったり、意味がわからないヒトゴトは誰も覚えていたくもないですから。

頼まれた人が、その件を自分の大切なことと深く共感してくれれば、さらに別の人に「忘れてたら教えてね」と頼んでくれるかもしれません。ネズミ算式に「忘れない力」はパワーアップします。

先日、ニュースで[桜ライン311]というプロジェクトを知りました。東日本大震災で大きな津波被害を受けた陸前高田市で、津波の到達点を桜でつなぐことで、後世に伝えようというものです。

「過去にも大津波があったことを知っていたら、被害は減らせたはず。犠牲は少なくてすんだはず」と、実行委員の一人が話していました。「永く絶対に忘れてはいけないこと」を多くの人と共に桜もわかち合ってくれることでしょう。