Knock on wood

掲載日:2014.10.10

西洋には「木をたたく」というおまじないがあるらしいです。(表題はアメリカ、イギリスでは「Touch wood」)

うっかり縁起でもないことを口にしてしまった時に、それが現実にならないように、手近の樹木や木のモノを手の甲でトントンと叩くのだそう。

木に宿る精霊に「ごめん、今のは違うから」と訂正のご挨拶をする感じなのでしょうか。

日本にも言霊(ことだま)と言って、口に出した言葉には霊的な力が宿っていると昔から信じられてきました。悪い力を発効させてしまった時、素早くそのお祓いをする西洋流の方法なのですね。

さすが西洋、何と合理的で便利な。でも逆に「しまった、木を叩かねば!」という時に、まわりに木がなかったら慌てますね。

ネットで調べていたら、レストランで食事中、テーブルがガラスでたたく木が見つからず、困ってワインのコルク栓を指でちょんちょんした、という笑える話がありました。確かにコルクは木の皮ですが。あいまいなノックに精霊も困ったことでしょう。

微妙に、どんな時にこのおまじないをするといいのか、気になるところ。今でも現役の風習で、若者もするし映画やTVドラマでも見かけることがあります。

たたく木にことかかない木の家に住んでいると、人生の安心感は増加するという有益な情報でした。読んだ方につまらん記事だ、と思われませんように。トントン。