漫画全集が捨てられない

掲載日:2017.12.28

本棚を少し片付けようと、ほこりを払いながら、横に重なった本を抜き出します。でも、眺める→いらない→捨てるという断捨離的展開にはならず、楽しい逃避的読書が始まってしまいました。

最も危険なエリアは「手塚治虫漫画全集」。数えたことはありませんが、我が家には3期分300冊があるはず。(手塚治虫の死後100冊を加え全400冊)

1977年から1984年まで刊行されました。当時の安月給の中から毎月、建築雑誌とこの全集を買い続けた青春の遺産です。今や建築雑誌の大半は消えましたが、こちらは狭い我が家のスペースを占拠し続けています。

本を開くと、懐かしい感動が。慰められたり励まされたり。長期にわたるので、自分の年齢とともに新たな発見もあります。

各巻には全集出版時の手塚治虫による後書きがついていて、作家の人生と時代をたどることができ、その全体がまたひとつの作品のようです。全集ならではの醍醐味ではないでしょうか。

プロダクションの経営が難航したり、出版社との軋轢。また作家本人が好きではないと言い切る作品があるということにはびっくり。愛と正義感にあふれた作風だけからは分かりにくい苦い味をうかがえます。

引っ越しや模様替えのなどコトあるたびに「処分するか?」と迷いながら30年以上、たまに読み続けてしまいました。

お正月休みは、まとまった読書三昧はいかがですか?漫画なら読めますよ。読み応えあります。

<私のおすすめ 巻数は講談社の全集によるものです>
ブラックジャック 全22巻 (BJが語る命と医療と職業観)
火の鳥  全16巻 (輪廻する壮大な生命観。全部読んで下さい)
シュマリ  全 4巻 (明治期の北海道に生きる男の物語)