高校生の畑

掲載日:2014.09.10

日曜の午後、近所のコンビニに行った帰り、公園を通ってみました。「町内のお知らせ」に公園の一角で近くの高校の生徒が畑を作っていると書いてあったのを思い出したので。

ハーブも何種類か植えられていて、地域の住人が頂いてもよいらしいのです。ちょっと彩りや香りを添えたい時、新鮮なハーブが手に入るのはとても嬉しい、どの程度の何があるのか、まずは下見を。

行ってみると、思いのほかよく育っています。感心感心、しめしめです。

2坪ほどの畑の真ん中に、緑の支柱にからみつくフウセンカズラとアサガオ。それを取り囲むようにバジル、カモミール、タイム、セージなどのハーブ類が植えられ、そしてなぜか育ちのよくないツゲが2株。

これが緑のカーテンなら大成功のもっさりと茂るフウセンカズラとアサガオ。でもここでは、元気のないツゲの場所をさらに日あたり悪くしているような気もしないではありません。

何だかわかりにくい取り合わせは、園芸クラブの多数決でひとつずつ決めていった結果でしょうか。多数決にありがちな難しさだよね、と勝手に共感してみます。

「フウセンカズラ絶対可愛いよ。種に白いハートがついてるんだよ!」「小学校のアサガオ面白かったよな。観察日記つけてやるぜ」「ハーブおしゃれよね。ぐるめだし~」と。ちなみに校舎のまわりの柵にはブドウが植えてあります。

それにしても、ツゲは唐突すぎ?植え込みや生け垣に使われることが多い地味な植物です。渋いおじいちゃん趣味の高校生がいるのかな。

それとももともと、公園のそこに植えてあったもので、そのままにするように役所に言われたか。あるいは「うちの庭にいらないツゲがあるけど植えてもいい?」と言い出した我がままな人を断りきれなかったか。あれこれ憶測する私。

しばらく楽ませてもらった後、花茎が伸び始めたバジルを一枝いただきました。艶やかな緑の葉といい香り、夕食のトマトのチーズ焼きにのせましょう。高校生ありがとう。