タケノコの皮

掲載日:2017.05.10

家庭から出るごみの分別方法は、それぞれの自治体によって、意外と違うものです。転勤などで経験した各地の方法を話し合ってみると、何それ~と盛り上がれる面白いルールを発見できますよ。

処理場の仕様や規模、燃やすのか埋め立てるのかなどの処理方法による理由が主ですが、そこの暮らしを反映したようなミニルールが楽しいです。

たとえば、私が住んでいる札幌市では、生ごみは水切りして「燃やせるごみ」として出すのですが、生ごみを分けて出す市町村も結構あります。さらに生ごみを破砕して、微生物的に分解・発酵させてバイオガスや「おでい肥料」にリサイクルしているところもあるようです。

そんな町に住んでいた人が「タケノコの皮は、生ごみじゃないんだよ」と。分解しづらく、生ごみ発酵タンクの中で消化不良がおきてしまうのだそうです。で、紙くずと一緒に「普通ごみ」~

北海道で食べるのは細いネマガリタケ。確かに皮は固く、しかも大量に出ます。皆がこぞって笹の中に分け入る季節に、各家庭からでる皮の総量は並大抵ではないでしょう。何となく納得。

やはり同じ町ですが、夏のトウモロコシの皮も同じ理由で、生ごみでなく普通ごみだそう。ただし、トウモロコシの芯は生ごみ、という細やかさ。

山菜採りや畑の収穫を喜び、土や堆肥つくりが巧みな人々の暮らす町なのだろうな、とほのぼのしました。

ところで若干ですが、タケノコの皮問題を緩和できる調理法があります。採りたてのタケノコを皮ごと、網焼する方法です。皮は少し炭化して、カサも減ります(!^^)

皮に包まれて、タケノコそのものの水分で、蒸し焼きに。ほくほくとたちのぼる春の香り。皮をむきながら、ちょっと味噌とか、マヨネーズをつけて。